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調達部品・材料の管理を進めようとする時、資材/生産管理システムの導入を検討する場合が多い。つまり最適手配数・手配時期を決定したい、手配に時間を掛けたくないという要求である。
目的としては在庫量をできる限り低減したいということである。
生産管理システムの導入の成果は、調達部品・材料の品目をどの範囲まで
システム運用の対象とするかということが重要である。
システム運用の基準となる部品・材料の品目情報の設定が大きな負担となる。
リードタイムの設定次第では在庫削減が進まず導入成果が挙がらない場合がある。
まず、容易にシステムの運用成果が期待できる品目を対象とすべきである。
システムという一筋縄で取扱品目をすべて束ねようとするところに無理がある
と考えられる。これは一見、合理的な発想として捉えられる傾向があるが、実はシステム導入の
大きな落とし穴とも言える。

位置 内容
第1象限 見込での定期・定量発注が基本である。
第2象限 見込の先行手配が基本である。
実受注数を現在庫に引当し在庫補充分として先行手配数量を調整することが
合理的である。
内示発注を適用しながら、精度の高い在庫管理をすることが要求される。
第3象限 生産計画時に所要数を決定しながらの都度発注方式を採用する。
いわゆる生産管理システムの管理対象として最適である。
システム導入の成果が容易に期待できる象限であり、管理をこの象限に集中化
することが成果に直結する。
生産計画期間をできる限り短くしながら手配間隔を細かくすることが大切である。
第4象限 管理対象外としても差し支えない。
いわゆる目視管理が基本であり、システム運用対象から外してもよい。
部材によっては、その容積・重量、在庫の保管コスト・移動コスト、鮮度を考慮に
入れて、管理ポイントを設定することが必要となる。
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